今日は久しぶりに治療の話など。
最近思うのですが、カラダというのは良くわかっているということです。
おなかが減ればそれを感じられるし、疲れれば眠くなります。
当たり前のことですが、治療もその延長にしかありません。
たとえば痛みはサインであり、何らかの不調を訴えています。
その不調を解消するとあっという間に痛みが消えたりすることもしばしば。
それよりも自分(脳)が気がつかないレベルでの体の不調というものが結構問題です。
痛みは触られるとわかるレベルですね。
症状としては自律神経障害的なものが多く現れます。
具体的には、不眠、過剰な興奮、鬱症状、食欲不振&過剰 のぼせ&ひえ 頭痛、などなどさまざま。
(対になっているのが多いのは自律神経が興奮&抑制でペアになっているからでどちらに傾きすぎても異常となって発現するからです)
(中庸というのは体的にもおもしろい考え方といえます)
そんな症状はじわじわとその人の人生を蝕んでいくように思います。
仕事していても能率が悪いですし、休日もつまらなくなるから。
そんなことってほとんどからだの使い方から来ています。
先日も面白い話を聞いたのですが、あるキックボクサーは走ったことがないそうです。
しかし、3ラウンドフルに動きまくっても息が上がらないといいます。
しかし、体の調子が悪いときはフォームがみだれ、そのことによってものすごく疲れる。
そのことで不調がわかるという話をしてくれました。
やはり、ストレスというものは精神的なものであっても筋肉に影響を(緊張を)及ぼします。
そのことでいつもの動きをしているつもりでも微妙に狂ってくるのです。
その積み重ねが「脳の違和感」を作り出し、症状になっていくのです。
もちろん肉体的なストレスは言うまでもありません。
そんな風に考えて人の体を触っていると、体はわかっているなーと感じてしまうのです。
そして、うまく使えている人、ストレスマネジメントのうまい人を見ると尊敬の気持ちが湧き上がります。
心も、体も使い方一つ。
そのことを知っていると人生がずいぶん楽になるのではないでしょうか。
そんなことを伝えたくて治療を職業にしているのかも知れません。
今日はそんなことを思いました。